ダイヤモンド家紋額

家紋の原形となった文様の歴史は、飛鳥時代にまで遡るとされています。

それから時代が進み平安時代には現在使われている家紋の素材とほぼ同じ文様が使われるようになりました。

家紋の役割がより重要になるのは、室町・戦国時代です。
デザインでも、それまでの写実的なものから象徴的な傾向が強まり、家（戦国集団）を明瞭に表すためや戦場での識別を容易にするうえで重要な役割を果たすことになります。

現在見る様々な家紋の原形はこの頃にほぼ完成していたといえます。

江戸時代になり、大きな戦乱が無くなると、家紋は儀式・儀礼的な役割を増すことになります。武士の礼服（裃）にも家紋を付けるようになり、また紋に丸を付けることが多くなったのも、この頃からとされています。

また、庶民（町人）の間にも家紋が広がり、武家の家紋を真似したり、自ら新しい家紋を作ったりしたことにより、様々な家紋の種類が一気に増えていくこととなりました。